車載半導体,「日本市場を攻め世界ナンバー・ワンに」

 独Infineon Technologies AGは,車載半導体で日本市場の攻略に出る。2007年時点で3.2%にとどまる日本市場でのシェアを今後5年間で3倍に伸ばし,これをテコに「車載半導体で世界一を狙う」(インフィニオンテクノロジーズジャパン オートモーティブ事業本部 事業本部長の土屋和久氏)。同社が得意とするパワー半導体やセンサーなどの車載半導体に加えて,日本市場では実績がないマイコンの拡販に力を入れる。こうした取り組みについて,5月29日に開催した車載半導体事業の説明会で語った。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080529/152627/


インフィニオン 土屋氏、「日本のシェアを3倍にして世界首位目指す」
インフィニオンテクノロジーズジャパン オートモーティブ事業本部 事業本部長の土屋和久氏は5月29日、車載用デバイス事業について、「2013年に日本市場のシェアを3倍に伸ばすことで、世界シェアNo.1に引き上げたい」との考えを示した。具体的には、ゼロディフェクト実現に向けて品質を強化。次世代のパワーデバイスIGBT、センサ、MCUの前工程生産については、リスク対応マネージメントとして、欧州の既存工場と建設中のマレーシアKulim工場による2拠点体制とする。Kulim工場は「第2棟に装置を導入している段階で、2009年内には月産10万枚(200mmウェーハ)に届く」(土屋氏)という。日本市場への対応としては、次世代パワー半導体やセンサ事業を強化するとともに、MCUの事業展開に向けた準備を進める。「日本のTier1のユーザーを通じて、5年後にはエンジン系へのMCUの採用を狙う」(同氏)と語った。(藤村顕太朗)