★【神尾寿のアンプラグド 特別編】ドコモ参入で競争激化!? 車載モジュール市場

http://response.jp/issue/2009/0422/article123629_1.html
◆クルマは通信モジュールの主要市場のひとつ
少し乱暴な言い方をすれば、これまでクルマを取りまく通信モジュール市場は、車載モジュール市場はKDDIが優位にあり、バスやカーシェアリング、駐車場など周辺ビジネスはドコモが有利といった形で“棲み分け”されていた。しかし今回、ドコモが本格的に車載通信モジュールに参入することで、競争の激化は必至である。
「ドコモのM2M(マシン・トゥー・マシン)への取り組みにおいて、クルマ市場は住宅や情報家電に並ぶ最重要領域になります。今回、我々は車載通信モジュールをリリースすることができましたが、これによって自動車業界の様々な企業とアライアンスを作り、テレマティクスをはじめ自動車向けサービス/ビジネスの活性化に貢献したい」(中村氏)
クルマそのものの進化と、クルマを用いたサービス/ビジネスの発展において、通信モジュールの重要性は今後さらに増してくる。ドコモとKDDIの車載通信モジュール分野における競争激化、さらに他のキャリアの市場参入なども本格化すれば、クルマとその周辺向けのモバイル通信環境が急速に整備されていくだろう。
クルマがネットにつながる日は、次の10年で確実にやってくる。そのタイミングとサービスを見る上で、各キャリアの通信モジュール戦略とその趨勢は、自動車業界にとっても注目といえるだろう。