【電子機器/半導体/太陽電池】三洋 前田氏、「半導体は111億円の営業赤字」

三洋電機は2月5日、2008年度第3四半期(2008.10〜12)の売上高が前年同期比22.4%
減の4275億1900万円になったと発表した。当期損失は143億2700万円で、前年同期
の127億7800万円の黒字から赤字に転落した。セグメント別に見ると、コンシューマ
部門の売上高が同24.7%減の1682億6900万円で、製品別でもTVが同27.0%減の256
億6300万円、プロジェクタが同18.4%減の118億7600万円、デジタルカメラが同34.8%
減などと軒並みダウン。一方、コマーシャル部門では業務用の大型エアコンが同11.4%
減となったが、厨房機器が同59.5%増と好調だったことなどにより、部門全体でも
同0.3%減の655億9800万円と微減に留まった。しかし、コンポーネント部門は同26.2%
減の1857億4800万円と不調で、レコーダ市場の不振を受けた光ピックアップが同53.0%
減の163億3400万円、半導体も同37.6%減の260億6900万円と大幅減。このうち半導体
は、「第3四半期までの累積営業赤字が111億円に達しており、通期では200億円の損
失を計上する見込み」(副社長 前田孝一氏)という。また、2次電池に関しても
同19.7%減の790億5300万円と振るわず、「Liイオン電池単独でも10%程度のマイナ
スになった」(同氏)。太陽電池については、販売台数が増加したものの、金額ベー
スでは為替の影響もあり同6.5%増の203億3100億円に留まった。ただし、通期業績予
測に関しては、2009年1月時点で下方修正を発表していることもあり、変更はなかっ
た。パナソニックとの資本提携については、「独占禁止法への対応もあり現在協議中
だが、2月中には結論を出すと聞いている」(同氏)と述べた。(田中開)


■三洋4〜12月期、最終利益36.3%減
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200902060025a.nwc