パナソニック、三洋買収交渉決着 金融3社合意 TOB1株131円

 三洋電機買収を巡り、パナソニック(旧松下電器産業)は三洋大株主の米ゴールドマン・サックス(GS)グループなど金融3社から保有株を譲り受けることで合意した。来年2月にもパナソニックが1株131円でTOB(株式公開買い付け)を実施、3社が保有株を売却する。買収額は5600億円超。これで三洋買収問題は決着して電機大手同士初のM&A(合併・買収)が実現、国内最大級の電機メーカーが誕生する。
 パナソニックの大坪文雄社長とGS幹部が17日に都内で会談し、TOBの実施・受け入れで合意した。すでに大和証券SMBCグループと三井住友銀行は受け入れの意向を固めており、これで大株主3社との交渉が決着した。パナソニックは19日の取締役会でTOB実施を決定。三洋もTOBへの賛同を決める見込み。これを受け、大坪社長と三洋の佐野精一郎社長が同日に記者会見する。