自動車産業のサステナビリティ

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20081126/161903/
12月15日に発行予定の「自動車部品産業これから起こる7つの大潮流」(ローランド・ベルガー著)という単行本の編集を、つい先日までしていましたが、その本の中でもサステナビリティという言葉が登場します。デンソーの役員、北米子会社の社長を歴任し、現在米Tenneco社の取締役を務める竹内光信氏のインタビュー記事の中で、同氏は「銀行が融資し続けてくれるような企業であること、高い品質を維持すること、研究開発費の投資を怠らないこと」などをサステナビリティの条件として挙げています。さらに、その実現のポイントとして「エンドユーザーの望む部品を作り上げる技術開発力」「小型車と高級車の二極化に対応する部品の品ぞろえ」「付加価値を提供できるグローバル化」が求められると述べています。

 本の冒頭では、経営コンサルティング会社ローランド・ベルガーでパートナーを務める著者代表の森健氏が「完成車メーカーのトップの多くが、自動車市場が回復するには少なくとも2年をかかるだろうと予測している」としています。厳しい時代となることは間違いありませんが、これから自動車産業で起こりうる「パワートレーンの進化」「低価格車の台頭」「重みを増す海外展開」といった7つの潮流を本書ではまとめました。サステナビリティのヒントを得るためにお手にとっていただければ幸いです。