【ISTF 2008】三洋 橋本氏、「半導体が省エネ社会に貢献できることは多い」
三洋半導体 品質・環境・CSセンター 岐阜環境推進課の橋本匡弘氏は9月17日、ISTF
2008(9月16日〜17日開催)の環境・安全セッションにおいて、「半導体業界の省エ
ネ社会貢献活動」と題して講演を行った。橋本氏は、半導体が省エネ社会に貢献でき
る分野として、グリーンファブ、グリーンプロダクツ、グリーンエンドプロダクツ、
グリーンソサエティの4つを挙げた。製造ラインでの電気・水の使用量、廃棄物排出
量の削減などによるグリーンファブ化は多くの工場で行われており、WSC(World
Semiconductor Council:世界半導体会議)は自主目標を設定。目標として、ウェー
ハ面積当たりの電気使用量について、2010年に2001年比で30%程度の削減を目指す。
また、グリーンプロダクトとしては、微細化による消費電力の低減を実現したデバイ
スや1チップ化、1パッケージ化などでシステム化した製品を紹介した。これに加え、
半導体業界全体で地球温暖化の防止にも取り組んでいるとし、2010年までに1995年比
で10%のPFC排出を達成できる見込みと語った。(山田孝志)