ルネサス、新16/32ビットMCU「RX」のアーキテクチャを発表

ルネサス テクノロジは11月8日、フラッシュメモリを内蔵する16/32ビットMCUの新製品「RX(Renesas eXtreme)」ファミリのアーキテクチャを発表した。自社の16/32ビットCISC MCUファミリを統合したもので、90nmプロセスを採用、最大動作周波数は従来比5倍の200MHzを実現。32ビット汎用レジスタが16本の構成とし、転送/演算命令などの実行サイクル数を低減することで同2倍の1.25MIPS/MHz(Dhrystone 2.1)以上を達成する。また、乗算/除算/積和演算器を実装するとともに、IEEE754準拠のデータタイプなどに対応した32ビット単精度の浮動小数点演算器(FPU)を内蔵。さらに、バイト単位の可変長命令(1〜9バイト)をサポート、使用頻度の高い命令を1バイトおよび2バイト命令に割り当てる他、3オペランド命令の追加とアドレス指定方式の拡張によりプログラムサイズを同30%削減する。消費電力に関しては、新たに90nmの低リーク/低電流プロセスを開発し、同1/3となる0.03mA/MHz以下を実現する。第1弾とな
る100MHz動作品を、「2009年第2四半期にサンプル出荷、第3〜第4四半期の量産化を予定」(マイコン統括本部長 武部秀治氏)しており、200MHz動作品については2009年度内のサンプル出荷を目指すという。(田中開)