MOSTCO Thiel氏、「トヨタ自動車が最初にMOST50を搭載」

MOST Cooperation(MOSTCO)AdministratorのChristian Thiel氏は11月7日、The 8th MOST Interconnectivity Conference Japanにおいて、標準化を進めているMOSTの最新動向と今後のロードマップについて語った。25Mbpsのバンド幅を持つMOST25は現在、50車種に採用されており、これより倍密度コーディングのMOST50は「トヨタ自動車が最初に搭載した」ことを紹介した。MOST50は、従来の銅線ケーブルを用いた電気物理層(ePHY)をサポートしており、Unshielded Twisted Pair(UTP)などを介してDVDオーディオ/ビデオデータなどを伝送できる。一方、現在開発中のMOST150については、同期式データ、コントロールデータ、パケットデータ用チャネルの他、Ethernetとアイソクロナスの2チャネルを新たに提供。これにより、TCP/IPスタックを変更なしに通信できたり、HDビデオコンテンツなどの伝送ができるようになる。また、ネットワークに光物理層(oPHY)を採用することで、Plastic Optical Fiber(POF)やLEDが従来通り活用できる。今後のロードマップについては、物理層からアプリケーションまで仕様書を完成させていくことや、携帯機器とのシームレスな接続などの実現を挙げた。(藤村顕太朗)

関連参考:MOST150対応のコントローラIC、HD映像を高速転送
http://www.ednjapan.com/content/l_news/2007/10/u3eqp3000001c53z.html