最先端45ナノシステムLSI、08年度から量産期に

 半導体大手がデジタル家電の頭脳に当たるシステムLSI(大規模集積回路)の最先端品を一斉に量産する。ルネサステクノロジとNECエレクトロニクスが、市場に出回っている回路線幅65ナノ(ナノは10億分の1)メートルより微細な45ナノ製品の量産を2008年度以降に始める。先行している松下電器産業、08年度以降の量産を決めている東芝富士通を加えた5社が先端品の量産体制に入ることで、家電の高性能化が加速する。

 システムLSIは、半導体チップにCPU(中央演算処理装置)や保存用メモリーをまとめて搭載した半導体。薄型テレビや携帯電話など幅広いデジタル家電に組み込まれる。回路線幅が狭くなれば、消費電力が下がると同時にチップ面積が小さくなり、搭載機器の省エネ・小型化が進む。松下が今年6月に世界で初めて量産を始めた。