組み込みLinuxをもう一度見つめ直す

LinuxによるRTOSの実現(1)
●リアルタイム機能とLinuxでの実現方法
組み込み機器に搭載する目的でLinuxが注目されるに従って、リアルタイム性能の不足が浮き彫りになってきた。本連載では、組み込み機器に求められるリアルタイム機能とは何か、そしてLinuxはどのような取り組みでその不足を克服しつつあるかを解説する。

まず、以降の解説の前提となる「リアルタイム機能」について簡単に説明する。

リアルタイム性が求められる処理は、大きく以下の2つに分類できる。
・ あらかじめ決められた時間に処理(タスク)が開始できる
・ 何らかのイベント(事象)が発生してから、決められた時間内に処理が開始できる

一定間隔で実行される処理は前者に当たり、特に「周期タスク」と呼ぶ。しかし、これらの開始時間はさまざまな要因で遅れ、想定した時刻に開始することができない。この遅れが「レイテンシ」(遅延)と呼ばれるものである。また、両者に共通して、開始された処理は予測可能な期間で終了することも求められる。ここで、想定した開始時刻から処理を終了すべき時刻(デッドライン)までの時間を「デッドライン時間」と呼ぶ……(2005/1/12)

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http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/rtos01/rtos01a.html


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http://www.atmarkit.co.jp/fembedded/dev01/dev01a.html