ルネサス、2010年度までに海外開発・設計人員を2.3倍に

 ルネサステクノロジは10日、海外拠点に置く開発・設計人員を現在の860人から、2010年度までに2.3倍となる2000人に拡大する方針を明らかにした。デジタル家電や自動車向け半導体の高性能化やソフトウエアの需要増に対応する。開発の海外シフトを急ぎ、固定費を抑えながら優秀な人材を確保する戦略を明確にする。

 伊藤達会長兼最高経営責任者(CEO)が同日開いた会社説明会で表明した。海外に開発・設計人員を置く5カ国のうち中国ではまず09年度までに350人から500人に増員。データ処理容量4ビットから32ビットまでのマイコンを一貫設計する。中国向けの製品も手掛け、現地での販売拡大につなげる。