相次ぐ製品リコールの裏にあるもの
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20061023/112181/
 日本メーカーの品質問題の報道を見ることが多くなった。最近では、ソニーのパソコン用電池。その前は、自動車大手の品質問題がメディアをにぎわしていた。こうした“事件”をキッカケに日本の成長を支えてきたものづくりの力が落ちていると指摘する声は強まりつつある。

 報道によれば、自動車メーカーのリコールで原因の70%を占めるのは“設計ミス”によるものだという。こうした事例は、設計学の継承の難しさを物語っている。改まって言うまでもないかもしれないが、新製品の設計は難しい。特定の機能では性能が大幅に向上したのに、別の機能に悪い部分が発生して、それが致命傷になるような例も少なくない。