2006年の半導体の需給,CPUやメモリは余るが,ロジックなどは不足

 まずは供給側について見る。2006年の半導体の生産能力は,2005年までに導入した露光装置で決まると言ってよい。現在の見通しでは,2005年に出荷される露光装置はおよそ440台。この440台の能力から計算すると,半導体生産のためのウエハー処理能力は,2006年に対前年比約8%増になる見込みだ。

 次に2006年の半導体需要について考えたい。日経マーケット・アクセスは,半導体の主な用途であるパソコンと携帯電話機の出荷台数をともに対前年比7%増と予測した。BRICsに代表される新たな市場がけん引するからだ。液晶テレビPDPテレビなどの薄型テレビが前年の1.5倍。その他のデジタル家電は,デジタル・カメラやDVDレコーダが伸び悩むものの,携帯型オーディオやゲーム機の出荷台数は増える。自動車の電子化は2006年も堅調に推移する。これらの予測から,2006年の半導体需要はウエハー枚数換算で対前年比8%増になる。

 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050909/108424/