高速ビジョンの東大・石川氏、車載画像セミナーで講演へ(2015/08/03)
http://techon.jp/article/NEWS/20150803/430542/?n_cid=nbptec_natml
赤外線イメージセンサー、なぜか海外で活発な動き(2015/08/03)
http://techon.jp/article/NEWS/20150803/430518/?n_cid=nbptec_natml


▼ドイツの高級車連合が買収、地図大手のHERE
  http://techon.jp/article/NEWS/20150803/430600/?n_cid=nbptec_nmcml

Samsung、画素ピッチ1μmのCMOSセンサーを量産
  http://techon.jp/article/NEWS/20150803/430641/?n_cid=nbptec_nmcml

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├◇ 注目記事
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●いまさら聞けない 車載セキュリティ入門(1):
つながるクルマに求められるサイバーセキュリティ
スパイ映画やSF映画には、自動車がハッキングを受けて乗っ取られるシーンが出てく
ることがある。つながるクルマ=コネクテッドカーが当たり前になるこれからの時
代、これらのシーンは絵空事では済まされない。本連載では、つながるクルマをサイ
バー攻撃から守る「車載セキュリティ」について解説する。

▼記事全文はこちらから
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/28/news007.html

●AUTOSAR〜はじめの一歩、そしてその未来(1):
AUTOSARとは?/What is AUTOSAR?−2015年版−(前編)
量産車にもすでに適用されている車載ソフトウェアの標準規格「AUTOSAR」。しかし
現在も、AUTOSARとそれを取り巻く環境は刻々と変化している。本連載では、2011年
に好評を博したAUTOSARの解説連載「AUTOSARとは?」の筆者が、2015年現在の
AUTOSARの仕様や策定状況、関連する最新情報について説明する。

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http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/21/news003.html

【自動運転技術】
Automated Vehicleシンポジウム2015リポート(前編):
自動運転シンポジウムの主役はグーグル、自動車メーカーはなぜ発表を控えたのか
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/29/news017.html

自動運転技術 HERE インタビュー:
アウディBMWダイムラーも欲しがる高精度地図データの雄、HEREの現在地
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/24/news037.html

【車載情報機器】
車載情報機器のスマホ連携基盤にニュアンス参戦、マツダ提携の米ベンチャー
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/22/news057.html

【車載セキュリティ】
クライスラーの車載情報機器「Uconnect」に脆弱性、「不正侵入の報告ない」
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/23/news078.html

Jeepのハッキング問題、ネットの脆弱性が深刻に
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/6g/3sF/K/ee/articles/1507/30/news065.html

【車載半導体
サラウンドビューに必要な4個のデシリアライザを集積、FPGAも不要に
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/28/news107.html

ルネサス、車載向け90nm BCDプロセス量産を発表
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/6g/3sF/K/ee/articles/1507/31/news148.html

【車載ソフトウェア】
アルパインが中国市場攻略へ、現地大手ITサービス企業と合弁
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1507/31/news023.html

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├◇ Pick Up! Archives
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●車載ソフトウェア:
ハッキングの可能性が指摘される自動車、セキュリティは確保できるのか
車載情報機器などを介してのハッキングの可能性が指摘されている自動車。車載セ
キュリティを専門に扱うESCRYPTによれば、「現時点ではまだ危険ではないが、将来
に向けて車載セキュリティを確保するための準備をしっかりと進めておく必要があ
る」という。

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http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/1409/25/news102.html

●AUTOSARで変わる車載ソフトウェア開発
車載ソフトウェアの標準規格AUTOSARの採用に向けた活動が活発化している。規格策
定の中心地となっている欧州では、AUTOSAR準拠の車載ソフトウェアを採用した新車
が発売されるなど、取り組みが先行している。一方、AUTOSARへの対応が遅れている
と言われていた日本でも、JasParの評価活動をはじめさまざまな取り組み事例が報告
されるようになった。本稿では、まず既存の車載ソフトウェアとAUTOSAR準拠の車載
ソフトウェアの違いについてまとめる。その上で、欧州と日本におけるAUTOSARの実
装に向けたさまざまな取り組みを紹介する。

▼記事全文はこちらから
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/K/mn/articles/0910/01/news123.html

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├◇ 編集後記
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■ドイツ自動車メーカー3社連合によるHERE買収の意味

2015年8月3日、Audiアウディ)、BMW、Daimler(ダイムラー)のドイツ自動車メー
カー3社連合がHEREの買収を発表しました。

HEREは、地図データサービスを扱うNokiaノキア)の100%子会社です。大口ユー
ザーとしては、AppleのMapアプリがありますが、欧米で販売される自動車のカーナビ
ゲーションシステムにも広く採用されています。

アウディBMWダイムラーも欲しがる高精度地図データの雄、HEREの現在地
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/im6/4L/3sF/L/mn/articles/1507/24/news037.html

2015年4月、親会社のノキアがAlcatel-Lucentの買収を発表した際にHEREの売却検討
を明らかにしたため、これまでさまざまな企業が買収候補に出てきました。大口ユー
ザーであるApple、配車サービスのUber、中国検索大手の百度FacebookAmazon
Microsoftなどなど……。グローバルの地図サービスで、これらの企業の2歩も3歩も
先を行くGoogleに対抗する上で、HEREを傘下に収めることは重要な意味を持ちます。

しかし最終的には、28億ユーロという買収金額で、ドイツの自動車メーカー3社連合
が買収することになりました。トヨタ自動車なども企業連合に加わるという報道もあ
りましたが、取りあえずは3社連合による買収で落ち着いたようです。

今回の3社連合による買収にはどんな意味があったのでしょうか。

一般的に企業買収は、企業の成長を加速させるために行います。企業の施策としては
“攻め”の手段です。しかし、今回の買収は“守り”のイメージを感じさせます。

まず、3社が均等出資しており、どれか1社が出資比率を高めてHEREの経営権を掌握し
ないことを約束しています。さらに、「HEREの独立性は失われず、同社の地図データ
サービスや位置情報サービスを、長期間かつオープンに利用できるようにする」と言
明しています。“攻め”の企業買収をにおわせない表現です。

IT系企業が進出の機会をうかがっている自動運転技術を実用化する上で、HEREが手掛
ける高精度地図データは重要なピースになります。現時点で、グローバルに高精度地
図データを提供できる企業規模と技術を持っているのは、HERE以外に、Googleと、
PND(Personal Navigation Device)でナビゲーション業界を席巻したTomTomくらい
しかありません。

今、HEREの独立が失われれば、自動車業界は2020年ごろから登場する自動運転車市場
の主導権を失いかねないのです。だからこそ、HEREの独立を保つことを優先するた
め、3社連合という形で買収したのでしょう。

もちろん3社連合も、自社が属するドイツの自動車産業にとってメリットが大きいか
らこそ、28億ユーロも支払って買収しています。HEREの高精度地図データをてこに、
自動運転技術で世界に先駆けるための重要な一手になったことは間違いありません。

こういった動きに対して、日本の自動車業界が、世界全域で急加速する自動運転技術
開発のスピードに乗り遅れているのではないかという意見もあります。声が掛かって
いたトヨタ自動車が、あえて参加しなかったのか、それともただ参加をためらったの
か、興味深いところです。

                            (MONOist 朴 尚洙)