【半導体】Infineon、BCPへの取り組みを紹介

Infineon Technologiesは6月12日、同社のBCP(Business Continuity Plan)への
取り組みについて紹介した。本社取締役会にBCM(Business Continuity Management)
の最高責任者を置き、下部組織に「BCP策定」、「環境リスク管理」、「インフォメー
ションセキュリティ」、「セントラルセキュリティ」、「不動産管理」の5部署、さ
らに世界中の各拠点にBCM担当者を配置する事業体制となっている。BCMの国際規格
「ISO22301」が現在ドラフト段階のため、英国のBCM規格「BC259999」に基づいてBCP
を策定している。生産ラインは「前工程3か所、後工程8か所、一貫ライン1か所があ
るが、互換性のあるラインを別々に設置することにより、相互にバックアップできる
体制を構築している」(事業継続計画本部 ディレクター Dr.Roland Weixlgartner氏)
という。また、2010年のアイスランドの大噴火の際は、アジアと欧州の物流を確保す
るためSCMシステム「EDDIE」を駆使し、スペインBarcelonaとシンガポールの運行用
にジャンボジェット機を1台チャーターした他、東日本大震災では、日本の半導体メー
カーに拡散炉用の石英チューブを提供し、復旧に協力したエピソードなどが紹介され
た。(池田敦)