青いルネサスがマイコン事業の基本方針を発表,Global&Greenが合言葉

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100513/182557/

半導体ルネサスマイコン事業のビジョン「Global & Green」を発表
ルネサス エレクトロニクスは5月13日、マイコン事業のビジョンを「Global & Green」
と定めたと発表した。グローバルな事業成長を目指した地域別最適ソリューションの
提供、エコ社会の実現へ貢献する低消費電力マイコンの提供などを行う。これらによ
りフラッシュマイコンの出荷個数を、2010年3月の累計38億5000万個から2011年3月に
同50億個、2015年には同100億個を目指す計画。さらに、海外売上比率を現在の50%
から、2年後には60%へ拡大させる方針。

半導体ルネサス 水垣氏、「現状の5コアで行くかを議論中」
ルネサス エレクトロニクスは5月13日、統合後初のMCU事業説明会を開催した。この
中で、中国をはじめ新興国への海外展開を進め、「旧2社の単純合計で49%だった海
外比率を2012年度までに60%に引き上げる」(執行役員MCU事業本部 副事業本部
長 岩元伸一氏)と表明。2009年度末時点で38億5000万個だったフラッシュ内蔵マイ
コンの累計出荷個数は、2011年3月に50億個、2015年までに100億個に達する見通しを
示した。同社のMCUで複数存在するCPUコアとフラッシュメモリに関しては、顧客に不
安を与えないため当面は現状のまま継続する方針。しかし、「“100日プロジェクト”
で、現状の5コアのままで行くか、さらに絞り込むかを議論中」(執行役員MCU
業本部 事業本部長 水垣重生氏)とした。一方、中国市場では、後工程の数量拡大に
よる売上増加を見込み、自社工場以外のアウトソースも積極的に活用する方針。足元
の需要動向を見ると、トヨタ自動車のリコール問題の影響が若干出ているものの、欧
米の自動車メーカーやTier 1メーカーが強気の計画を打ち出している他、「ここ3か
月では、産業機器向けが強烈に回復してきている」(岩元氏)と語った。(池田敦)