メルセデスベンツの最新安全実験車が完成---すべて搭載

http://response.jp/issue/2009/0611/article125856_1.html
そんなメルセデスが開発したESF2009には、最新の安全技術を導入。その主な装備は、「プレセーフストラクチャー」「ブレーキングバッグ」「インタラクティブビークルコミュニケーション」「プレセーフパルス」「スポットライトライティングファンクション」だ。
プレセーフストラクチャーは、膨張式の新しいサイドインパクトビーム。通常はドア内にコンパクトに収まっているが、側面からの衝突を感知すると、ガスを瞬時に注入して膨張し、衝突安全性を高めるアイデアである。
ブレーキングバッグは、フロントバンパーにセンサーを設置。このセンサーが衝突を避けられないと判断した場合、緊急ブレーキをかけると同時にフロントアクスルとアンダーボディパネルの間にエアバッグが展開。衝撃を和らげる仕組みだ。
インタラクティブビークルコミュニケーションは、道路上のセンサーから事故や工事、気象情報を走行車両が受信。ドライバーに緊急車両の接近を自動的に知らせたり、ドライバーに緊急情報を見るよう促したりできるシステムである。
プレセーフパルスは、側面衝突時の安全性を高める装置。側面衝突を感知すると、運転席と助手席の間にエアバッグを展開させるのだが、その効果を最大限発揮するために、シートを自動的に適正な位置へ戻してくれる。
スポットライトライティングファンクションは、LEDヘッドランプにナイトビュー技術を合わせたもの。夜間走行時に歩行者の視認性を引き上げる装備だ。
他にもESF2009には、「ベルトバッグ」「サイドリフレクト」「プレセーフ360」「サイズアダプティブエアバッグ」「チャイルドカム」など、さまざまなハイテク安全装備が搭載されている。