■衝突被害を軽減 トヨタが新技術

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200902270034a.nwc
 トヨタ自動車は26日、交差点での出合い頭の事故を事前に予知し、衝突被害を軽減するシステムなどを開発したと発表した。近く発売する新型「クラウンマジェスタ」に採用する。
 交通事故を形態別にみると、「追突」と「出合い頭衝突」が全体の約6割を占める。新技術はこうした社会要請に対応するもので、見通しの良い交差点で威力を発揮する。
 具体的には、ミリ波帯の電波を用いて50メートル前後の状況を広い範囲で探知できるレーダーを開発した。斜め前方から接近する車両を検知し衝突の可能性が高いと判断した場合、警報やブレーキ補助、エアバッグ制御などの機能で構成する衝突被害軽減システムを作動させる。
 同時に、自車が前方の障害物に接近すると後席シートを起こして被害を軽くする技術も開発した。後方車両から追突される可能性が高い場合は、頭部保護部品も自動的に移動し、むち打ち傷害を軽減する。