トヨタの重松氏が標榜する「新モビリティの創出」とは?

http://www.ednjapan.com/content/l_news/2009/01/u0o686000001cpjz.html
 重松氏の主張は、「世界の自動車市場が急速に減退したことを機に、自動車産業のあり方についてさまざまな議論が行われている。私自身は、自動車開発のテーマとして常にうたわれてきた『環境』、『安全』、『快適』の3つに加えて、自動車産業の次の100年を支え得る『新モビリティ』の創出も加える必要があると考えている。ここで言う新モビリティとは、環境負荷を持たない(環境に対して悪影響を与えない)、人、モノの自由な移動形態のことを指す。そして、そこで中核となる技術は、車車間、路車間などのインフラ協調を実現するITS(Intelligent Transport System)であると考えている」というものだ。その上で、「自動車メーカーの直近の事業では、BRICsなどの新興国市場に対して、環境、安全、快適という従来のテーマの延長線上にある技術を低コスト化して適用した製品を提供することが柱となるであろう。しかし、中長期的に見ると、その先の取り組みとして、新モビリティの実現を目指す必要があると考えられる。その際には、自動車メーカーは、従来よりも広範囲な異業種連携を行う必要があるだろう」(重松氏)との考えを明らかにした。