盟友見限る? トヨタの思惑 苦境のGMを販売で逆転

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200810310032a.nwc
 米自動車最大手GM(ゼネラル・モーターズ)が発表した、2008年1〜9月期の世界販売台数は前年同期比5.8%減の665万台にとどまり、経営危機に陥っている現状を浮き彫りにした。一方、トヨタ自動車の同期間の世界販売台数(ダイハツ工業日野自動車含む)は前年同期とほぼ同水準の約705万台。1〜9月期で初めてGMを上回り世界首位に躍り出た。初の年間「世界一」となる公算が大きい。GMは米クライスラーとの合併交渉が大詰めを迎えているが、世界の「新ビッグ2」を形成することになるGMとトヨタの関係に変化が生じる可能性もある。


トヨタグループ9月中間 成長急ブレーキ 7社減益
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810310070a.nwc
 トヨタ自動車の販売低迷が、グループ企業の業績にも暗い影を落とし始めた。主要9社が30日発表した2008年9月中間連結決算は、トヨタの北米での減産や円高などが響き、7社が最終利益で前年を下回った。通期業績も7社が期初予想を下方修正した。
 デンソーは中間期として10年ぶりの減収減益。中国・ASEANを除く全世界で売上高、営業利益が軒並み前年同期を下回り、為替差損が268億円発生した影響も重なり、業績悪化を余儀なくされた。トヨタ車体は中東で商用車が好調な売れ行きを示し、メーカー8社の中では唯一、増収増益を確保。通期はデンソーアイシン精機など6社が減収、豊田通商を除く8社が営業利益、最終利益とも減益の見通し。右肩上がりを続けてきたグループ各社の業績も、一斉に急ブレーキがかかった格好だ。


伊藤忠豊田通商、最高益更新
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810310048a.nwc
豊田通商の中間期実績もエネルギーや化学品が牽引(けんいん)し、最終利益が同454億円と、過去最高益を更新。09年3月期の通期見通しは、経常利益を期初予想から60億円増の1560億円に上方修正したが、最終利益は修正しなかった。