トヨタ、新型「プリウス」の生産増へ生産体制再編

 トヨタ自動車は09年春に発売予定の新型「プリウス」の生産増に向け生産体制を再編する。09年4月をめどにプリウスなどを生産する堤工場(愛知県豊田市)から、ミニバン「ウィッシュ」の生産を田原工場(愛知県田原市)に移管。堤工場では、2ライン体制でプリウスを生産する。トヨタは、新型プリウスを07年比70%増の月間4万台程度生産する計画。さらなる増加もにらみ、生産体制を整備する。
 堤工場は2ラインありプリウスのほか、中型セダン「カムリ」など6車種を生産している。ウィッシュの移管で余力が生まれるため、プリウスは2ライン両方で生産する。
 ウィッシュは、モデルチェンジを機にレクサス車やスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」を手がける田原工場に移管する。生産台数は月間8000台の見通し。RAV4を生産するカナダ新工場の稼働などで、田原工場で生産余力が生じることからウィッシュを新たに投入する。