LSI・オブ・ザ・イヤーが決定 - グランプリはソニーのCMOSイメージセンサ

http://journal.mycom.co.jp/news/2008/07/04/038/

ソニーCMOSセンサでグランプリ
第15回「LSIオブ・ザ・イヤー2008」(主催・半導体産業新聞)の表彰式が7月4日、東京・神田で開催された。グランプリは、ソニーの35mmフルサイズCMOSイメージセンサが受賞した。同製品は、有効画素数2481万画素と世界最高レベルの高解像度を実現。
独自のカラムA/D変換技術により、低ノイズおよびS/N・動作速度の大幅向上を達成した。ソニー イメージセンサ事業部長の上田康弘氏が受賞スピーチに立ち、「数ある半導体の中でセンサがグランプリをいただけたことが本当に嬉しい。今回の受賞は世界中のセンサ開発者達と是非分かち合いたい」と語った。また、準グランプリには、ルネサス テクノロジと日立製作所早稲田大学の共同開発によるマルチコアLSI「RP2」が選ばれた。RP2は、自動並列化コンパイラと協調し、8個のCPUコアと8個のRAMの電源供給を個別に独立して遮断、無駄な消費電力の削減を実現した。これにより、CPUは最大600MHz動作で8640MIPSの性能を達成し、消費電力は2.8Wまで抑えることが可能という。選考委員長の九州大学 教授 安浦寛人氏は講評において、「今回の選考のキーワードは“多様化”。多様な世の中を反映し、各受賞製品とも半導体の新しい応用分野が開ける可能性を示している」と語った。(池田敦)