2009年からHEV用Liイオン電池を量産開始

三洋電機は5月28日、ハイブリッド自動車(HEV)用Liイオン電池の量産を1年前倒しして2009年から開始すると発表した。2009年3月までに徳島工場に量産ラインを導入し、HEVの台数ベースで年間1万5000〜2万台相当分の電池を量産する。2010年には新生産拠点を加え月産100万セル、さらに2015年までに累計約800億円を投資し、月産1000万セル体制を目指す。出力特性3500W/kg(従来のニッケル水素電池と比べ2.3倍)、回生特性3300W/kg(同3倍)とバランスの高いレベルを確保し、10〜15年の耐久性を持つ点で競合他社製品との差別化を図る考え。また、次世代型環境配慮自動車「プラグインHEV」向けのLiイオン電池でも2011年の導入を目指し、開発を加速するという。