中部圏の車載ビジネス拡大でNQATを移転・拡張

米Freescale Semiconductorは5月19日、日本の中部圏における自動車向けビジネスの
拡大に伴い、「名古屋品質・テストセンター」(NQAT)を移転・拡張したと発表した。
愛知県安城市内にある現NQATの敷地内で、人員で2倍、面積的に2倍となるオフィスビ
ル内に移転。従来のアナログミクストシグナル技術「SMARTMOS 5」から、新たな0.25
μmプロセスによる「SMARTMOS 8」に対応したテスタを導入した。併せて、マイコン
初期不良解析の検証設備も導入し、ユーザーと同じ環境での検証が可能になった。
具体的な対応製品としては、エアバッグなどのセーフティ、半導体スイッチなどのボ
ディ制御、「Power Architecture」ベースの32ビットマイコンなどのパワートレイン
の3分野にフォーカスする。さらに、NQAT内に新たにオートモーティブ・コンピタン
ス・センターを設置。安全性のさらなる向上が求められていることから、国際規格
のIEC-61508とSIL3/ISO-26262へ準拠したリファレンスプラットフォームの開発など
を行うとともに、AUTOSAR準拠のソフトウェアの評価・検証などを実施する。フリー
スケール・セミコンダクタ・ジャパン社長の高橋恒雄氏は、「2005年の最初の開所か
ら2008年の間に、中部圏の車載向け売上高が約3倍に拡大した。今後もアナログ製品
では大きな需要を見込める。採用が決まった案件も増えており、非常に好調に推移し
ている」と語った。(藤村顕太朗)

■フリースケール、オートモーティブ・コンピタンス・センターを開設
http://response.jp/issue/2008/0519/article109451_1.html


フリースケール、名古屋品質・テストセンターを移転・拡張――中部地区の車載制御・情報機器のビジネス拡大
http://www.rbbtoday.com/news/20080519/51228.html