「07年度下期は,当初の期待ほどの強さがない」,ルネサス会長の伊藤氏が業績報告

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071119/142719/

ルネサス 伊藤会長、「マルチコア化でMCUのシェア拡大狙う」
ルネサス テクノロジ 会長&CEO 伊藤達氏は11月19日、会社説明会において、2007年
度上期(2007.4〜9)の売上高が前年同期比0.7%増の4802億円になったと発表した。
MCUやSoCが好調に推移した一方、価格下落の影響を受けたLCDドライバICは減収となっ
た。下期に関しては、「あまり楽観的には見ていない」(同氏)としながらも、MCU
やSoCは堅調に推移する見通しという。ただし、LCDドライバICの減収やフラッシュメ
モリの事業縮小に伴い、2007年度通期の売上高は前年比ほぼ横ばいの9500億円になる
としている。今後に向けては、マルチコア化を進めているMCUの収益拡大に努める方
針。具体的な時期は明らかにしなかったが、MCU市場で世界シェア30%(2006年は23%)
の達成を目標にしているという。LCDドライバICは、300mmウェーハへの移行などによ
り立て直しを図る。一方、製造面では45nmプロセスの開発を進めている。2008年度よ
りサンプル出荷を開始する計画。このため、2007年度の設備投資額は当初計画の700
億円から100億円増の800億円になる見込みという。また、重要性を増す組立技術に関
しては、「すでに数多くのSiPを出荷している。今後もパッケージ基板などを含めて、
総合的に技術開発を進める」(同氏)と述べた。