三洋電機再生の鍵は、かつてのマツダにおけるフォードの存在

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 三洋電機の社員には本当に同情を禁じえない。三洋電機は独自の技術とマーケティングセンスで、エレクトロニクス業界の過当競争のなかで独特の存在感を発揮してきたが、いまやもう見る影もない。一度坂を転げ始めた企業の迷走ぶりは、かくも愚かなものであるかを、三洋電機のこの2年は象徴している。
 悲劇の幕が上がったのは2005年6月。創業者の息子で、1986年の社長就任から約20年間、独裁者として三洋電機に君臨してきた井植敏氏の社長辞任だった。