NXP、FlexRay対応トランシーバの量産を開始

NXP Semiconductorsは12月19日、FlexRayに対応したトランシーバ「TJA1080」の量産出荷を開始したと発表した。TJA1080は、独BMWの新しいSAV「BMW X5」に搭載されており、BMW X5はFlexRayの高速通信により、Active Roll Stabilization(転倒安全性)やElectronic Damping Control(振動電子制御)などの機能を組み込み、アクティブセーフティ環境を実現した。転送速度は10Mbps。オートモーティブ&ID部オートモーティブ製品担当マネージャーのJeroen Gerlings氏によれば、「欧州の自動車メーカー数社が購入を検討中」という。また、FlexRay対応製品として、2007年前半にMCU「SJA2510」とエラー処理用のバスガーディアンLSI「UJA1081」を発表する予定。
SJA2510は、32ビットCPU「ARM9」とFlexRay通信コントローラを内蔵。UJA1081はTJA1080などと併用することで、より安定で安全な通信を実現するという。(伊藤信博)