愛知製鋼がMI磁気センサを改良,地磁気の5万分の1の磁界を検知可能に

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061026/122793/

 検出能力を高めたことで,応用範囲が広がるという。例えば,愛知製鋼豊橋技術科学大学,アドバンスフードテックと共同で,今回のセンサを利用した,食品に含まれる異物を検知する装置を実用化した。従来装置では検知が難しかったアルミ包装された食品やラーメンのスープなどの高塩分食品中の異物を検知できるようになったという。そのほか名古屋大学と共同で,道路を通過する自動車の台数や大きさを検知する装置などへの用途を研究中とする。

愛知製鋼、超微小磁界が検知可能な高感度MIセンサを開発
愛知製鋼は10月26日、±0.5nT(ナノテスラ)クラスの超微小磁界が検知可能な高感度MI(磁気インピーダンス)センサ「MI-CB-1DK」を開発したと発表した。新たに高感度磁気ヘッドと低ノイズ電子回路を開発し、磁気検出能力を従来より約1000倍向上させた。同社では、食品異物検知装置や交通車両を検知するトラフィックカウンタなどの用途が見込まれるとしている。12月より発売する。