NECEL 矢野氏、「車載向けは信頼や技術の面で国内企業に期待」

NECエレクトロニクス 執行役員兼第四システム事業本部長の矢野陽一氏は10月17日、日本半導体ベンチャー協会(JASVA)主催の第36回IP・設計委員会において、「自動車向け半導体ソリューションに向けて」と題して講演した。車載向け半導体市場は年率約6%の成長を続けており、次世代情報通信システムなど新たな技術の導入を控えていることから、今後も成長が期待される。車載向けマイコンの搭載個数は、自動車1台当たり100個を超えるものも出ているが、実装できる箇所が限られており、新技術の導入により数量増が予想されることから、性能の向上に加えて小型化の要望が強い。また、車載向けにおける国内半導体メーカーの技術力は一定の評価を受けており、低コスト化も必要だが、信頼性や技術力が非常に重要視される分野であることから、こうした技術力の面で競争力を持続できるのではないかとした。