日立と東芝とルネサス3社、先端半導体の共同生産計画を白紙に

 日立製作所東芝ルネサステクノロジの3社が進めていた先端半導体の共同生産計画が白紙に戻る見通しになった。3社は今年1月に企画会社を設立して事業化準備を進めていたが、採算をとれる生産量を確保できないと判断した。投資体力に劣る日本勢が団結して台湾や韓国メーカーに対抗する構想が頓挫することで、今後半導体業界で新たな再編の動きが出てくる可能性が高い。

 企画会社「先端プロセス半導体ファウンドリ企画」は今月末にも解散手続きに入る見通し。企画会社には日立が約50%、東芝が約33%、半導体大手ルネサスが約16%出資している。

[2006年6月2日/日本経済新聞 朝刊]