トヨタ 渡辺社長、Sustainable mobility社会への取り組みを語る

トヨタ自動車 社長 渡辺捷昭氏は、人とくるまのテクノロジー展 2006(自動車技術展、5月24日〜26日開催)の併設フォーラムにおいて、「Sustainable mobility社会への取り組み」と題する講演を行った。グローバル化と、再生循環型社会の到来という2つの変化に即した戦略が必要とし、経営課題として、技術開発、品質の追求、原価低減、現地化の4点を重要テーマに掲げ、その中で必要になる企業像や技術開発など、多様な側面から自動車産業全体やトヨタの発展に向けた取り組みを述べた。技術開発に関しては、世界一良い物を、世界一早く・安く・良質のサービス・販売で提供したいとし、「私の夢のクルマは、一度燃料を満載にしたら米大陸を横断できる上、走れば走る程、空気がきれいになり、乗車すれば健康になるというもの」と、負の部分を最小化・正の部分を最大化した自動車の開発に向けた意気込みを述べた。安全技術の開発では、インフラや人のモラルまで巻き込んだ取り組みが必要で、「居眠り運転や、アルコールを検知したらエンジンがかからない仕組みなど、飲酒運転を防止できる機能の開発を指示している」とした。(加藤伸一