情報通信研究機構ら,自動車向けUWBでレーダと通信の共用システムを開発

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060315/114958/

 情報通信研究機構NICT)は,アンリツトヨタ自動車日産自動車古河電気工業の4社と共同で,車載用UWB(ultra wideband)技術を用いた通信および短距離レーダによる距離測定システムを開発した。通信と距離測定を同一ハードウエアで,しかも同時に実現できるのが特徴である。車車間通信や路車間通信のほか,駐車時に前後左右の障害物を検知してブレーキ補助を行う駐車支援システムやプリクラッシュ・セーフティー・システムなどに応用できるという。

 今回開発したのは,26.5GHzの周波数を搬送波とするUWBの送受信およびレーダ信号の検知システム。通信システムとしての最大データ伝送速度は1Mビット/秒である。短距離レーダとしては最大24mの距離まで測定可能で,計測精度は7.5cmである。

 システムは,(1)送受信アンテナ,(2)RF部,(3)ベースバンド部,(4)バースト発振器,(5)制御用ノート・パソコン,からなる(図1)。アンテナは寸法が2cm×3cmで,車のバンパーの裏に張り付けた。