DaVinci

TI、DaVinciテクノロジ採用の最初の製品を発表
 米Texas Instruments(TI)社は2005年12月5日、2005年9月に発表したデジタル・ビデオ・アプリケーション対応の「DaVinciテクノロジ」を採用した最初の製品として「TMS320DM6446/DM6443」を発表した。「TMS320DM644x」のアーキテクチャは、デジタル・ビデオ・アプリケーションにおいて必要な外付け部品の多くを集積、必要な部品点数を約50%も削減することを可能にしている。同時に発表した2つの『DM644x』製品は、トップクラスの性能を誇る「TMS320C64x+」DSPコアとARM926プロセサを中心に、ビデオ・アクセラレータ、ネットワーク・ペリフェラル、および外部メモリや各種記録メディアへのインターフェイスで構成されている。これらすべてはビデオ機能に最適化されており、MPEG-2(最大1080i)のデコード処理とMPEG-4(最大720p)のシンプル・プロファイル・エンコード処理が可能になっている。「TMS320DM6443」はビデオ再生アプリケーション向けに最適化されており、アナログ・ビデオ出力とデジタル・ビデオ出力、リサイザーやOSD(オンスクリーン・ディスプレイ)エンジンなど、デジタル・ビデオのデコード処理に必要なあらゆる処理コンポーネントを提供する。「TMS320DM6446」はビデオの記録、再生アプリケーション向けに最適化され、各種デジタル・ビデオ・フォーマットに対応した専用ビデオ・プロセシング・フロント・エンドを経由し、各種ビデオ・エンコード処理に対応する。また、DaVinciテクノロジのソフトウェア・インフラストラクチャはOSドライバからアプリケーションAPIまで幅広くそろえているほか、開発環境、評価ツールも整備している。両製品はは、ピン互換性、コード互換性を確保している。両製品とも2005年12月5日からサンプル出荷を開始、価格は1万個受注時で、「TMS320DM6443」が29.95ドル、「TMS320DM6446」が34.95ドル。

URL:http://focus.ti.com/docs/pr/pressrelease.jhtml