チップセットのコストは数分の1」,米Freescale社の77GHz帯RFチップが明らかに

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは,2005年9月8日に主催した同社の技術セミナー「フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン 2005」において,77GHz帯の車載用ミリ波レーダに向けて開発中のRFチップの詳細を明らかにした。このRFチップは,Si技術を使った0.18μmルールのバイポーラCMOS技術で作製しており,SiGeにC(炭素)を混入したSiGeCをバイポーラ・トランジスタのベース領域に使うことでスイッチング特性を向上させている。米Freescale Semiconductor,Inc.は,送信回路としてパワー・アンプやVCO,PLL,ミキサを,受信回路としてLNAを今回の技術で試作した。Si技術を使えることから,GaAs技術を用いる現在のミリ波レーダ向けRFチップに比べると,送受信回路に使うチップセットの価格は「数分の1に低減できる」(フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン)という。2008年ころに登場する自動車に搭載できるようなペースで開発を進めているとする。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050908/108420/