【半導体】ON Semiconductor、車載向け注力製品を紹介

米ON Semiconductorは5月16日、人とくるまのテクノロジー展2014(5月21日〜23日開
催)に先立ち、車載向け製品を紹介した。このうち、ドライバ製品ではパワートレイ
ンおよびボディ向けに注力し、ドアモジュールやボディ制御ユニット向けハイ/ロー
サイド・リレードライバなどをラインナップ。特にアイドリングストップ用冷却装置
の電動化が求められる中、旧・三洋半導体の買収でブラシレス3相モータドライバ
(BLDC)をラインナップに加えたことにより、60V/200A以下の領域となるラジエータ
ファンや水中ポンプ、オイルポンプ向けセンサレスモータドライバの需要開拓に注力
している。PWBサイズの縮小やBOM低減などを実現するスタンドアローン品と、LSI
パワーMOSFETサーミスタ、シャント抵抗などを集積したIPMによる提供が可能で、
PWB面積を縮小、サブMCUも不要となり小型化・軽量化に貢献する。同社のIPMは、三
半導体時代には「HIC」、「Hybrid IC」と呼ばれ、旧・三洋電機白物家電や車載
インフォテイメント向けの提供実績を持つ。一方、車載ライティング用途では、開発
中のフロントライティング用LEDドライバ「NCV78763」を紹介。High/Lowビームヘッ
ドランプやDaytime Running Light、ターン・インジケータ、フォグランプなど、12V
のバッテリーから2系列で最大60VのLED直列電圧駆動といった大電流LED用途を狙う。
同社は2013年の売上高27億8300万ドルのうち、車載向けが27%を占め、2014年第1四
半期には30%に達した。2013年の地域別売上比率は日本が10%で、「ほぼ車載向け」
オン・セミコンダクター オートモーティブ フィールドアプリケーションエンジニ
ア 部長 佐藤明弘氏)としている。(池田敦)