1DINタイプの車載向けBlu-rayプレーヤーを開発

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090212/165579/

三菱、車載機器でのハイビジョンAV実現に向けた技術を開発
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/02/13/041/

車載用BDプレーヤと地デジチューナを開発
三菱電機 先端技術総合研究所は2月12日、車載用AVシステムとして、ダッシュボードに搭載可能な小型Blu-rya Disc(BD)プレーヤと、高速移動時の受信性能を大幅に向上させた地上デジタルチューナを発表した。このうちBDプレーヤは、映像信号処理基板の実装密度を従来比で約1.5倍にするとともに、ディスクの搬送機構系なども工夫し、試作品ながら50×178×180mmと業界最小水準の小型化を実現。ドイツの車載用オーディオ機器の容積規格である1DINサイズにフィットし、ダッシュボード部への搭載を可能にしている。また、ダンパーなどの緩衝部品に依存することなく、デッキの構造そのもので振動を抑制し得る独自設計を採用することで、ディスクの面揺れを従来比約1/5まで低減。フォーカス方向の読み取り偏差(誤差許容範囲)が±0.055μmと、DVDの4倍近い精度が要求されるBDの再生においても、正確なローディングを実現している。ただし、「青紫レーザを含むピックアップ部は外部調達した」(ストレージ機器開発プロジェクトグループ プロジェクトグループマネージャー 三嶋英俊氏)という。一方、地デジチューナは、滞在エリアのアンテナ本数や車速に合わせてノイズの除去方法を変化させる、独自の適応型歪補償技術を採用。これにより、受信限界速度を従来比1.3〜1.5倍まで引き上げており、「電波の強度によっても異なるが、最高で200km/h前後、アンテナが2本程度の環境下でも160km/hまでは受信可能」(映像技術部門 部門統括 中山裕之氏)とした。さらに、山間部など電波障害が発生しやすい地域での受信性能向上を目指し、独自の電波干渉抑圧技術も搭載。安定受信地域の拡大を図るとともに、国内の導入も検討されているSFN(単一周波数ネットワーク)環境下で生じる混信の問題もクリアしている。今のところISDB-T規格のみ準拠だが、「欧州のDVB-Tにしろ、OFDMベースの規格であれば多少の変更で対応可能。いずれにせよ2009年度内には製品化を図る」(中山氏)としている。(田中開)