【半導体】車載用イメージセンサ市場が2010年以降に急成長

9月24日に開催された弊誌主催の第187回Technical Symposium「2008 CCD/CMOSイメー
ジセンサ★徹底検証」において、車載用イメージセンサ市場が2010年以降に急激に成
長するとの見方が示された。アイサプライ・ジャパン 主席アナリストの李根秀氏は、
ユニットベースで2011年に2000万個、2012年には3000万個程度に達すると分析。内訳
はCCDが7割以上を占め、CMOSは3割程度に留まるものの、2010年以前と比べればCMOS
も着実に伸びていく見通し。「車載用イメージセンサはデジタルカメラに続く第2の
市場になるのではないか」(李氏)と予測した。また、シャープ 電子デバイス事業
本部 イメージセンサー事業部 副事業部長兼モジュール事業統括の井内徹氏は、2010
年から法制度の後押しにより2015年に車載用カメラ市場は6000万台に到達するとの見
方を示した。こうした急激な成長の背景としては、2010年に米国でバックセンサが義
務化されることと、2012年に欧州で前方監視システム搭載車に保険料割り引き制度が
導入されることを挙げた。また、これまではバックモニタやサイドビューなど視界補
助向けのカメラが主流だったが、2010年以降は周辺検知/車内検知、ナイトビュー、
遠方認知カメラなど認知補助向けカメラが台頭してくるとした。(藤村顕太朗)