トヨタ、自動車制御の標準ソフト

  トヨタ自動車は、パソコンのOSに相当する自動車制御の標準ソフトを独自開発する。車のIT化が加速、安全性高める。

トヨタ、「クルマOS」独自開発・車のIT化加速
 トヨタ自動車はパソコンの基本ソフト(OS)に相当する自動車搭載用の標準ソフトウエアを独自開発する。自動車はIT(情報技術)化が急速に進展。ソフト開発に必要な人員やコストが膨らんでいる。トヨタは世界の自動車大手に先駆けて標準ソフトを導入して開発を大幅に効率化、安全など今後の技術高度化に道を開く狙い。ITが環境と並ぶ自動車産業の技術開発競争の焦点となってきた。

 自動車には大量の半導体やセンサーが組み込まれ、エンジンの燃料消費効率を高めたり、車体の横滑りを防いだりするための様々な電子制御システムが用いられている。将来は通信技術などを活用、道路に設置したセンサーなどから情報を得て事前に危険を察知し、事故を防ぐといった高度技術の実用化も期待されている。

[2007年3月29日/日本経済新聞 朝刊]