米フリースケール、新型メモリー「MRAM」発売

 【シリコンバレー=田中暁人】米フリースケール・セミコンダクタは10日、新型メモリー「MRAM(磁性記録式随時書き込み読み出しメモリー)」の販売を始めたと発表した。MRAMの商用化は初めてという。電源を切っても情報が消えず、記録速度が速いのが特長。日米の半導体各社が開発を競っており、商用化ではフリースケールが先行した。

 同社はMRAMの大量生産を開始。記録容量は4メガ(メガは100万)ビットで、ネットワーク機器やプリンターなどでの利用を見込む。MRAMは、現行のフラッシュメモリーやDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)などの長所を併せ持つ「次世代メモリー」として、東芝ソニーなども開発を進めている。

 MRAMの高機能化が進めば、電源を入れると即座に利用できるパソコンなどが開発可能とされる。ただ、記録容量が小さく、コストがかさむなどの課題も残っており、今後も本格普及に向けた開発競争が続きそうだ。

米Freescale、4MbitのMRAMの提供を開始
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/07/11/100.html

フリースケール社がMRAMを製品化、4Mビット品で価格は25米ドル

http://www.eetimes.jp/contents/200607/9653_1_20060711154332.cfm?xFOe8998E928KkEiisa2

フリースケール、他社に先駆けてMRAMチップの量産開始
http://japan.cnet.com/svc/nlt2?id=20166567